ケーススタディ Vol.1 インターネットVPN導入の成功事例
住友金属工業株式会社 様

インターネット回線のブロードバンド化が進む中、コストパフォーマンスの高さが注目されるインターネットVPN。しかし、いざ導入となると、提供される、サービスの違いや選択のポイントなど、わかりにくい部分もあり、導入に踏み切れない企業も多いのではないだろうか。
今回、本社・支社間のネットワークをIP-VPNから切り替えに成功した鉄鋼大手の住友金属工業株式会社(以下、住友金属)の導入の経験と、その後の運用実態を、アイエス情報システム株式会社(以下、アイエス情報システム)の木村幸雄氏に伺った。
アイエス情報システム株式会社は、住友金属工業株式会社が全国展開している情報システムの運営を全面的に委託されている。
住友金属ではそれまでIP-VPNを使った専用線のネットワークを利用していたが、支社の回線速度は最大128Kのメタル線だった。ところが通信量は日に日に増大し、20~30人以上の拠点などでは速度に対する不満も出てきていた。
住友金属では、これまで本社と各事業所・各支社を結んでいたIP-VPNに代わるネットワークの導入を検討し、既存のIP-VPNからインターネットVPNへの切り替えを進めることにした。
導入に当たって木村氏はこう話す。
「最近はアプリケーションの変更に伴って、128Kでは帯域が足りなくなってきていました。
さらに、センター型で配信するようなアプリケーションの利用も検討されていましたが、そうなると十分な通信速度と帯域が必要とされます。コストも考えてインターネットVPNを選びました」
帯域を増やして高速化する方法としては、IP-VPNのままメタル線から光ファイバーに移行するという選択もあるが、専用線にかかるコストを考えると、インターネット回線を利用したインターネットVPNが魅力的な選択肢となった。インターネットVPNはIP Sec技術により高度なセキュリティを維持しながら、回線利用料が割安なため、低コストで実現できることから、企業内ネットワークでの利用が増えている。

アイエス情報システムでは、昨年12月頃からインターネットVPNの導入を具体的に検討し始めていたが、機器の運用も含めて一括して任せられる効率的なパッケージ・サービスを利用したいと考えていた。当初は、各社のサービス内容には大差がないとの認識で、回線コストを安くできる大手通信事業者のサービスの導入を進めようとしたという。
木村氏は、導入検討当時のやりとりをこう振り返る。
「ところが、実際に具体的なネットワーク構築の話になったとき、その大手通信事業者のパッケージでは仕様に柔軟性がなく、こちらが思ったような構成に出来ませんでした。機器の設定に融通が利かなくて、我々が望んでいたネットワークを作れないのです」
「サービス仕様の問い合わせをしても回答に時間がかかったり、技術的な確認を行いたくてもSEとの直接会話が出来なかったりということもありました」
住友金属のネットワークでは、本社と支社はインターネットVPNの接続になるが、他の事業所との接続はIP- VPNのままなので、それを本社のネットワークを通して接続したいというのがアイエス情報システム側の要望だったが、当初検討していたパッケージ商品ではそのような対応はできないということだった。
その時点で他の選択肢がないかを検討することになり、浮上したのがDTIのサービスであるM-plus! VPNである。
「M-plus! VPNの場合は、パッケージ商品であるのにネットワーク構成で柔軟な対応をしていただけたこと、担当SEと具体的に相談しながら進められたこと、標準で24時間365日監視するサービスが含まれていたことなどが決め手になりました」
と木村氏は選択のポイントを強調した。
同じパッケージ・サービスといっても、実際の運用にはかなり違いがあったのである。


障害時の対応状況をリアルタイムにWeb画面で確認できる。
M-plus! VPNの導入が決まってからの切り替え作業も、短期間でスムーズに行われた。
「切り替えにかかったトータル期間としては1.5カ月くらいです。本社以外に全部で12拠点あって、1週間で2拠点くらいずつ切り替えました。導入時には大きなトラブルもなく順調に設定できました」(木村氏)
現在、導入から半年が過ぎたが、運用に関して大きなトラブルは起きていないという。インターネット回線を利用するので回線の混雑状況などによって速度が落ちるようなこともあるが、M-plus! VPNでは5分間隔のPINGにより接続状況を監視し、トラブル発生時にはオンサイトでの保守サービスも標準であるため、安心して任せられるとのこと。
「現在まで保守に来ていただくようなトラブルは発生していません。数分間の切断という程度のことはありましたが、支社で使っている方から苦情が来るようなトラブルはなかったので、オンサイトサービスも体験していませんね」
と木村氏は運用の安心ぶりを語ってくれた。
しかも、万が一のトラブル発生時には、障害時の対応状況をWebで確認できる障害レポートのモニタリングサービスがあり、さらにメールでも対応状況を伝えてくれるなどきめ細かなサポートが行われている。「24時間365日の安心」を掲げるM-plus! VPNならではのサービスである。


24時間365日対応のフリービット MeX障害サポートセンター
気になるコスト面では、どの程度の効果があったのだろうか。
「従来に比べて3割くらいは削減できました。帯域が5~10倍くらいアップしているので実際の費用対効果はもっと大きいものになっています」
と木村氏。帯域がアップしたことによって、今後は、住友金属から預かる拠点の端末の管理を運用センターからリモートで行うなど、メンテナンス面での効率化も期待できるようになる。
今後の展開としては、今回の対象外とした5支店についても年内に移行し、各支社・支店間は全てM-plus!VPNに統一させる予定である。
住友金属のような大手企業のネットワークも安心して任せられるDTIのM-plus! VPNサービスは、これからインターネットVPNの導入を検討している多くの企業にとって心強いサポーターになってくれるのではないだろうか。


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